東松山文化まちづくり公社
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枇杷の森

〜平成家族物語〜
舞台芸術によるまちづくりプロジェクト…

東松山市は、自然豊かな里山があり、それでいて東京へ一時間ほどで行ける、いわば都心のベッドタウンである。 戦後の東京集中に伴う宅地開発が進み、昭和から平成にかけて人口が増加し、現代もそれは続いている。平成31 年4 月30 日をもって、平成という一時代の幕が下りた。
平成家族物語という企画は、この時代を生きてきた私たちが感じたこと、家族の姿を、東松山市をはじめとする大都市周辺の街が舞台となる作品を選び、またそれを上演することにより、来るべき新たな時代を考えていこうとするものである。第2弾演劇「枇杷の家」…
平成から令和へと変わった今年度、本プロジェクトは2年目を迎えました。平成30年度は、3か年事業の1年目、第1弾『東松山戯曲賞』の創設、その優秀作品「枇杷の家」(作・緑川有)の朗読劇公演を開催。市・県内外からの出演、観客と、多くの皆様にご参加ただき、本事業に対しまして高い評価を得ることができました。
2年目となる令和元年度、作品は、第2弾 演劇『枇杷の家』へと進化します。
演出は、昨年第26回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞の瀬戸山美咲さん、キャストには、49名の応募者から選ばれた個性豊かな4名の俳優たち、そして、現在演劇界で活躍中のスタッフ陣と市民ボランティアスタッフが一丸となり、新たな時代の家族像を模索した「くっちゃべり芝居」に挑みます。

◆あらすじ

風子(六十五歳・未亡人)は、異常にポジティブである。そのうえ、妄想癖までありそうだ。薫(六十五歳・独身。会社員だったが今は無職)は、やや斜にかまえた毒舌家。月子(五十八歳・独身。フリーランスのライター)は、恋に無縁だと悩みつつ常に冷静なタイプである。そんな三人が、庭に大きな枇杷の木がある一軒家を借り、シェアハウスとして暮らし始めて3年目を迎えている。 リビングでは、何かと理由をつけて宴会が始まる。酔いがまわると、三人のディープな本音が怒濤のごとく飛び交い絡み合う。アラ還の大人の女だからといって、古くからの友人だからといって、優しいわけでも、思いやり豊かなわけでもない。言いたい放題、むしろ、わがままである。言葉のバトルとささやかな癒しが交差する三人の日常である。 そんな中、薫はどうやらお付き合いを始めた男性がいるようだ。と、同時に風子にもそんな男性の存在が明らかになる。風子と薫がそれぞれ月子に語った〝すらりと姿の良い素敵なおじさま〟は、ビジュアルだけではなく、天才的な褒め言葉までそっくりだ。月子だけが知ってしまった危険な関係は、ある日、枇杷の家でドラマチックな結末に向かう

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