長崎県出身。劇作家、演出家、俳優。1986年、東京乾電池「町内シリーズ三部作」を皮切りに作・演出を手がけ、1989 年『蒲団と達磨』で岸田國士戯曲賞を受賞。以後、数多くの作品を世に送り出す。1993 年『こわれゆく男』、『鳩を飼う姉妹』で紀伊國屋演劇賞個人賞、1998 年『テレビ・デイズ』で読売文学賞を受賞。1990 年代からはテレビドラマや映画の脚本家・監督など活躍の場を広げ、俳優としてもテレビドラマ、映画、舞台に多数出演。
近年の主な作・演出作品に、『ジュリエット通り』『水の戯れ』『宅悦とお岩〜四谷怪談のそのシーンのために〜』『青い瞳』『結びの庭』
『家庭内失踪』『シブヤから遠く離れて』『少女ミウ』、蜷川幸雄演出作品では『シブヤから遠く離れて』(2004 年)『船上のピクニック』
(2007 年)『ルート99』(2011 年)を書き下ろした。2017 年、さいたまゴールド・シアターに書き下ろした『薄い桃色のかたまり』で
第21回鶴屋南北戯曲賞を受賞。
劇作家・演出家・劇団太陽族代表・アイホールディレクター。
劇団での活動のほか、平成21 年度公共ホール演劇ネットワーク事業
(『どくりつ こどもの国』)で作・演出・アウトリーチ講師を務める。また、各地で戯曲塾講師や演劇ワークショップ講師、プロデュース公演・市民参加舞台の作・演出を手掛けるなど、舞台芸術普及活動を幅広く展開している。
1997 年『ここからは遠い国』で第4 回OMS戯曲賞大賞を受賞。その他、大阪市咲くやこの花賞、兵庫県芸術奨励賞など受賞歴多数。2014 年『それからの遠い国』が平成26 年度( 第69 回) 文化庁芸術祭優秀賞を受賞。2017 年、一般財団法人地域創造が公共ホール等活性化支援事業として行う公共ホール演劇ネットワーク事業『とおのもののけやし
き』の作・演出として東松山市でも公演を行う。また、本事業の地域交流プログラムとして、市内高校演劇部を対象としたワークショップを開催し、講師として参加。
KAKUTA 主宰。作・演出を兼ね、俳優としては結成以後ほぼ全作品に出演。教育テレビ『中学生日記』『時々迷々』NHK ラジオシア
ター、映画『ランブリングハート』、ドラマ『温泉マル秘大作戦16』などを執筆。近藤芳正プロデュース『バンダラコンチャ』の演出、道
学先生『あつ苦しい兄弟』脚本、トムプロジェクト『熱風』脚本、演出、 2010 〜 2013 年『ピーターパン』の潤色・作詞・演出、演劇集団・円『朽ちるままに』 作・演出を務めた。女優としても長塚圭史演出『冒した者』、白井晃『ペール・ギュント』、渡辺えり『鯨よ!私の手に乗れ』、福田充則『俺節』に出演するなど多方面で活躍の場を広げている。2007年KAKUTA『甘い丘』で岸田國士戯曲賞に初ノミネート、同作の演で2009年に第64回文化庁芸術祭・芸術祭新人賞(脚本・演出)
を受賞。2011年『往転』の脚本が鶴屋南北戯曲賞・岸田戯曲賞の候補、2014年8月の劇団公演『痕跡』が第18回鶴屋南北戯曲賞受賞。
昨年12月に上演した『荒れ野』が第5回ハヤカワ悲劇喜劇賞受賞。2018年4月より穂の国とよはし芸術劇場PLAT 芸術文化アドバイザー就任。
東京都出身。2001年、ミナモザを旗揚げ。
現実の事象を通して、社会と人間の関係を描く。2016年、『彼らの敵』で第23回読売演劇大賞優秀作品賞受賞。劇団外の活動に『埒もなく汚れなく』『始まりのアンティゴネ』(ともに作・演出)、『グリーンマイル』(上演台本・演出)など。世田谷パブリックシアターのワークショップなどコミュニティの人々とつくる演劇にも継続的に携わる。また、『アズミ・ハルコは行方不明』(監督:松居大悟)、『リバーズ・エッジ』(監督:行定勲)などの映画脚本も手掛ける。また、2017 年8 月、パルテノン多摩にて多摩ニュータウンの各世代の住民の方の証言と市民ワークショップをもとに、「街」を描く演劇「たまたま」を上演。
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